市民文化祭

’08・11・1〜3

 文化祭も二度目なので展示も慣れたものです。
今回、私は軸装1点、額装1点、パネルは2点(内1点は「あながま会」にも出した「寿限無」)。
そして競作としての「花」(半紙)を2点の出品です。

あながま会
書の庵

 新狭山にギャラリー「麦」という画廊があります。
そこで「あながま会」と時期を同じくして、「楽をたのしむ」という作陶個展が開かれました。
偶然から、そこの壁面に私の字が飾られたのです。
書道用品店からの帰り道、裏打ちした「楽」の字2枚を持ち寄ったところ
マスターに「あながま会」に出さない方を置いて行けと取り上げられたのでした(笑)。
作家さんに「絶妙のタイミング!」と、喜ばれたのが何よりです。
いつの日か、私もこの画廊で個展が開けると嬉しいのですが…

●「窖窯(あながま)」

第20回

(一般公開篇)

☆総本舗へ

●「焔の宴」

展示のテーマというわけではありませんが、先ずはこれでお迎え。

百人一首より四季の歌を選ぶ
●「春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそ惜しけれ」
(六十七・周防内侍)●「風そよぐならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける」(九十八・従二位家隆●「白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける」(三十七・文屋朝康)
●「山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草も枯れぬと思へば」
(二十八・源宗于朝臣)

※今年の市民展は開催が6月に変更となったので、「あながま会」に出した「楽」を出品させてもらいました。

●一字書の小額を展示販売しました。
補充しつつ、三十数点を完売。

感謝!感謝!

●焔・熱・焚・焼

●「西來祖道我傳東慕釣月耕雲古風世俗紅塵飛不到深山雪夜草菴中」道元禅師の詩

●「南無阿弥陀仏」
以前、仏事の席のためというご注文に応じて書いたことがあるので、また書いてみました。

それがこの2点です。

私は5点の額を出展させてもらいました。
還暦で始めた書ですので、まだ半年、大胆不敵です(笑)。

 「あながま会」というのは、陶芸を趣味とされている小中学校の美術教師の方々が中心となって結成された
作陶グループです。
年に一度、作品発表の場を設けて’08年で20回目を迎えました。
壁面を絵画や書に提供することで、幾人かの陶芸ではない作家もこれに参加しています。
私は、陶芸歴30年余の会員、増岡弘さんからのお誘いにより、「書」で’07年に初参加しました。

 「書」は趣味の一つではありますが、今では日常に欠かせないストレス解消の一手段となっています。
根を詰めた細かなペン入れ作業、たった一コマに長時間かけたりするマンガと違って、大きな白紙にホンの数秒から十数秒で一気に片付く「書」の開放感はたまりません!

 もともと、書くことは嫌いではなかったのですが、還暦を機に何か始めたいと考えていた、その何かに、この「書」が上手く合致したのでしょう。

 道具を揃えて書くのは、高校3年次に芸術課程で「書道」を選んだ時以来、42年振りですか(笑)。
とにかく、好きなように書く!これが私のモットー。
 古典の臨書であるとか、基本を学ぶのが大事なことは重々承知ですが、私の場合は残り時間を考えるとその余裕がありません。自己が楽しむため!その開放感の中で気付き、成長できればそれで良し!なのであります。

 ここでは、発表の機会に恵まれ、人目に触れた作品を先ずはご紹介します。

3回目は、入口からの右の壁全体が私の受け持ちです。十数点の作品展示の他、初の試みとして、はがきサイズの小額を販売させてもらいました。

●「実れる田の面(も)は見渡す限り 穂波は立ちつつ日影に匂う 垂穂(たりほ)は色づき敏鎌(とがま)を待てり
いざいざ刈らずや時過ぎぬ間に〜」  
 讃美歌504番

●入口付近にはこんな販売も。
「海」「酒」「空」の小額もです。

●「神速/GOD SPEED」

神のご加護を!という、幸運を祈る意味の言葉だそうで、そのスペルを漢字風にしてみました。

●「雲雀鳴く空 銀針ジェット機 刺繍していく」(自句)

☆総本舗に

●「子等は帰った 屋根の上の
片っぽのゴム靴」(自句)

●「春は花 夏ほととぎす 秋は月
冬雪さえて冷しかりけり」
道元禅師のうた

●「用拙存吾道幽居近物情桑麻深雨露燕雀半生成〜」

杜甫の詩です。

●「雲無心以出岫鳥倦飛而知還」

陶淵明の詩

●「春蘭秋菊」

2009・5・14〜20

第21回

あながま会

第20回「あながま会」2008・5・15〜21

●「楽」 今回の目玉ですね。

ある少女のお気に入りにより手元を離れた●「創美」

その「創美」の場所に補充の●「情」

●「幽」

●「風吹不動天辺月」

●落語「寿限無」より

●「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」
(一茶)

●「春の海 ひねもすのたり のたり可那」
(蕪村)

ギャラリー麦

●「松樹千年翠」

●「夏」

●「いろは歌」
ひらがなのいろはをバックに書き、中央に和歌のいろは歌を朱墨で書きました。
半切4分の1サイズです。

会の皆さんが「花」の字の競作をしました。
さて、私の字はどれでしょう?

はい、これと →

← これです。

●「花」

●「花」

●「炎」と「遊」ぶのでしょうね、皆さん。

第19回「あながま会」2007・5・17〜23

第19回

あながま会

●「仰不愧於天(仰いで天に愧じず)」
 孟子の言葉

狭山市民展に出品 ’07・2月
初めて人前に出したモノです。
(半切三分の一)
地元公民館の書道教室に参加したために、展示が実現しました。

●「廉外落花万点枝間鳥啼一聲」

会場・ギャラリー絵夢(新宿)
大塚家具の並びのビル内の画廊です。

’07・2・2〜4

☆さらなる「書」は…

(工事中)

市民展

★「印」にご興味の場合は

●「妙心」
淡墨で書いた「妙」と「心」の二枚のパネルの組合わせ。

●「行雲流水」
●「春水満四澤夏雲多奇峰
秋月揚明輝冬嶺秀孤松」
(陶淵明・四季の詩)

市民文化祭

2度目ということで事情も掴めたので、重たい額装はやめて、パネル貼りの作品を中心にしました。
点数は一気に増えて13点です。

欲しいと言ってくださる方には随時差し上げています。この3点もそんなモノの一部です

●「春風秋雨」
●「酔客満船」

展示をご覧になった方に所望され、差し上げたところ、後日ご自宅に飾られた写真をいただきました。
望外の喜びですね。

●「一味禅」

●「漁夫生涯竹一竿」
●「風吹不動天辺月」

 毎年秋に開催されます。会場は地域の公民館。
所属する書道教室「柳絮(りゅうじょ)会」のために、
こんなポスターを書かせてもらいました。
「笑顔で築く和みの輪」というテーマです。

’07・10・27〜29

●「墨酔(ぼくすい)」

●「風月心」

仲間入りということで●「和」

会場で「グリム童話・コミック版」(だいわ文庫)を販売させてもらいました。

私は半切の軸装を4点、額を1点、半切4分の1を2点出しました。