まんがグリム童話

☆このまま陽の目を見ないのはつらい!
なんとか文庫にでもと考えていたところ、創刊間もない大和書房「だいわ文庫」のラインナップ入りが実現します。
しかも、さらに新作3話を加えた形で全56話を3巻シリーズとして。

☆総本舗に

●「グリム童話・コミック版」第1巻 だいわ文庫
2007・5・15発行 定価(本体838円+税)
講談社版の「なるほど百科」は全て外し、掲載もグリム原本に付いているKHM番号順としました.。
 
 1 カエルの王さま (文庫オリジナル)             
 4 恐怖を知るため旅に出た男         
 9 十二人兄弟                 
11 兄と妹                  
12 ラプンツェル               
15 ヘンゼルとグレーテル           
18 わらと炭とそら豆               
19 漁師とおかみさん              
20 勇ましいチビの仕立て屋            
21 灰かぶり                   
23 チビのねずみと小鳥とソーセージ       
24 ホレおばさん                       
25 七羽のカラス  
26 赤ずきん                  
27 ブレーメンの音楽隊              
29 三本の黄金の髪の毛を持つ悪魔        
34 賢いエルゼ                 
        全17篇(計477ページ)

池田香代子さん、橋本孝さんの文は講談社版からの転載許可をいただきました。

●第4巻
2002・6・15発行
「ブレーメンの音楽隊」「ハンス針ねずみ坊や」など8話
序文は児童精神科医の森省二さん。

●第3巻
2002・4・15発行
「ヘンゼルとグレーテル」「親指小僧」など9話
序文は評論家・翻訳家の鈴木晶さん。
この巻から「グリムなるほど百科」の担当が
池田香代子さんにバトンタッチです。

●第2巻
2002・2・15発行
「白雪姫」「兄と妹」など8話。
序文はマンガ家の竹宮惠子さん。

●「まんがグリム童話」第1巻 講談社ソフィアブックス
2002・1・15発行(全240ページ) 定価:本体1500円(税別)
原作の全200話から、53話をセレクトし各巻に振り分けました。
この巻には「灰かぶり」「赤ずきん」など8話を載せています。
各話の扉裏には「「グリムなるほど百科」として、解説文を掲載。
1、2巻は西村佑子さんに担当をお願いしました。
また、各巻に序文を寄せていただきました。
最初は翻訳家の池田香代子さん。
装丁は鈴木成一デザイン室で、ハインリッヒ・レフラーの「眠り姫」(ドイツ一枚絵)を使用しています。
巻末に日本グリム協会会長の橋本孝さんからの一文があります。

第2巻

★次作「メディチ家物語」は…

韓国で翻訳版が出版されました。
但し1、2巻のみで、
その後の消息は不明です。
めくり方向が逆なので、
印刷は全てが裏版ですね。

http://d.hatena.ne.jp/manga-do/20051207
http://d.hatena.ne.jp/manga-do/20051208
http://d.hatena.ne.jp/manga-do/20051209

第1巻

★それでは、各話の扉絵をご紹介しましょう。

「マンガ聖書物語」の文庫が出てすぐに、講談社から「グリム童話」をマンガ化しませんか?との提案がありました。
ちょうど、「本当は怖いグリム童話」がヒットし、話題を集めていた時期です。
全6巻の書下ろし単行本という企画に、「まんが日本昔ばなし」ならぬ「まんがドイツ昔ばなし」だとばかり、私は受諾します。
ただし、原話に忠実に描くというのが条件。「本当は怖くないグリム童話」に戻すため(笑)なのですね。
刊行のスタートは2002年からです。
私は1999年5月に、取材のためドイツ・メルヘン街道に向かいました。

☆韓国版「グリム」こぼればなし

★扉絵紹介     第3巻
※オマケもあります。

装丁は、講談社版と同じく
鈴木成一デザイン室で、
3巻ともパウル・クレーの絵を
使っています。

この「まんがグリム童話」は、営業的には出版社の期待に応えることは出来なかったようです。
読者対象を誤ったのでしょうか、全巻を揃えると9000円にもなるという価格面にも問題があったのかもしれませんが、販売実績にはつらいものがありました。
私としては丸4年間、どっぷりとグリムの世界につかり、マンガ執筆に費やすことが出来て大満足だったのですが…
4年間で1400ページ余りを描いたことになります。。
’06にソフィアブックスという単行本シリーズが撤退となると共に、僅か3年余で取り扱い停止(絶版)となってしまいました。

●第6巻
2003・7・20発行
「いばら姫」「7羽のカラス」「ラプンツェル」など9話
序文はドイツ文学者の天沼春樹さんです。
全6巻の完結ということで、私の「あとがき」も入りました。

●第5巻
2002・12・15発行
「漁師とおかみさん」「幸せなハンス」
「金のがちょう」など11話。
序文は詩人の工藤直子さんです。

★もちろんこちらは発売中!
 お薦めです。

●第3巻
2007・7・15発行

 78 おじいさんと孫                  
 82 道楽者ハンス                 
 83 幸せなハンス                 
 87 貧乏人とお金持ち                
 89 がちょう番の娘                 
 94 賢い百姓娘                  
 97 命の水                   
 98 ものしり博士                
103 おいしいお粥   
 ─  緑の上着の悪魔   
104 賢い人々                    
108 ハンス針ねずみ坊や               
127 鉄のストーブ                  
134 六人の家来                  
142 ジメリの山                  
145 親不孝な息子 (文庫オリジナル)        
146 かぶら                    
153 星の銀貨                   
169 森の家                     
187 うさぎと針ねずみ              
195 土まんじゅう                    
200 黄金の鍵  (文庫オリジナル)
        全22話(計468ページ)

私の「あとがき」は講談社版と同じです。

★扉絵紹介

●第2巻
2007・6・15発行

36「テーブルよご飯」と「金貨ロバ」と「こん棒出ろ」 
37 親指小僧                   
39 小人の話                  
44 名付け親の死神                
─  青ひげ                    
47 ねずの木の話                
50 いばら姫                  
51 みつけ鳥                    
52 つぐみひげの王さま              
─  まぬけなハンス
53 白雪姫                    
55 ルンペルシュテルツヒェン           
61 貧しいお百姓               
64 金のがちょう                
65 千枚皮                     
67 十二人の狩人                  
77 賢いグレーテル
        全17篇(計467ページ)

※KHM番号が無いものは、原本の最終第7版からは削除された話です。