ユダヤ人の名前について

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「ユダヤ人の名前」に関して面白い話を紹介しておきたい。 加瀬英明氏の著書『ユダヤ人の力』(三笠書房)には、「ユダヤ人の名前」について次のような記述がある。
日本では明治維新とともに四民平等となり、庶民がはじめて姓を名乗ることを許された。 ヨーロッパのユダヤ人もこの時期に殆どの者が姓を持つようになった。 ユダヤ人は姓を所有できるようになるまでは、自分の職業によって、シュナイダー(洋服屋)、カンター(歌手)、ラビノビッツ(ラビ)、シュピーゲル(鏡屋)、サンドラー(靴屋)、ゴールドシュミット(金細工師)とか、住んでいる場所によってワルシャフスキー(ワルシャワ)、トケイヤー(ハンガリーのトーケイ)とか、あるいは外見上の特徴から、クライン(ちっぽけ)、グロス(大男)、シュワルツ(浅黒い)、といった言葉が姓の代わりを務めていた。 自分の父親の名の下に『息子』を表わすSONをつけたサミュエルソン、メンデルスゾーン、ヤコブソン、といったものもあった。 また、姓を持てるようになったとはいえ、誰もが好きな姓を名乗れたわけではない。 一部の国のユダヤ人は姓を買うことを余儀なくされた。 当然、よい姓は高く、悪い姓は安かった。 ローゼンタール(薔薇)、ゴールドシュタイン(黄金)、ゴールドバーグ(金)、グリンバーグ(緑)、シルバーバーグ(銀)、シュタール(鋼鉄)、アイゼンバーグ(鉄)、といった姓は高価だった。 当時、ユダヤ人のほとんどは貧しかった。 そこで安い姓が用意されていた。 それは、ウォルフ(オオカミ)とか、ウォルフソンなど、動物名のものである。 しかし、それすら買えない者もいた。 これらの人々には更にひどい姓がつけられた。 今日では、エゼルコフ(ロバの頭)、フレッサー(脂肪)、ヒンターゲシッツ(尻)等の姓の者は改名しているから、なかなか見当たらない。 ロバは英語やヨーロッパ諸語では『阿呆』を意味する。