ユダヤ教徒の悲願

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敬虔なユダヤ教徒たちが2000年前から持ち続けている悲願は、ソロモン第三神殿建設、「ユダ家」を筆頭とする2部族と行方不明になったイスラエル10部族との再統合、そして、メシア出現である。

イスラエルにある「神殿研究所」では「ソロモン第三神殿の再建予想図」がコンピューターグラフィックスにより細部にわたって仕上げられている。 それはユダヤ教聖典(旧約聖書)や『タルムード』や聖書考古学などの、正確な情報のインプットから生まれたものであるという。 この神殿研究所では他に、来たるべき日に用いられる祭司服や神具などの製作が行なわれている。 ユダヤ教の大祭司にはアロン家の血筋でないとなることが出来ないとされている為、ちゃんとアロン家の子孫の為の「祭司養成所」が設立されている。 そこでの生徒数は約150人で、そのうちの15人が純粋なアロン家の子孫であるという。

セム系ユダヤ教徒は1800年間に及ぶ離散生活を余儀なくされたが、ハザール系ユダヤ人が第二次世界大戦後の西暦1948年から1949年にかけて「イスラエル国」を建てたことによって、セム系ユダヤ教徒はやっと祝福の期間に入ったのだと認識するようになった。 不思議なことに、ユダヤ教徒は『新約聖書』の中の『ヨハネ黙示録』だけは特別に信仰している。 『ヨハネ黙示録』によれば、終末の日(長く続いてきた悪の時代が終わる時)、自らをメシアと名乗って登場する人物は愛と分かち合いを訴え、新生ローマの指導者として華々しい平和的活躍をするという。 しかし、彼の本性は「反キリスト」で、「獣」「滅びの子」「666」とも呼ばれる。 ある日突然、彼は反キリストとしての本性を現し、世界統一政府に君臨し、壊滅的な大戦争(ハルマゲドン)を引き起こすという。 ユダヤ教聖典の「ダニエル書」では、反キリストがソロモン神殿に入るとき、人類史上かつてない大艱難が訪れ、その期間が短縮されなければ、人類は一人として生き残れなくなると預言しているという。 現在、敬虔なユダヤ教徒は「ハルマゲドンの前に、神ヤハウェが全てのユダヤ教徒を再び一つにまとめる」と信じている。 敬虔なユダヤ教徒は「近い将来起こるハルマゲドンはユダヤ教徒に対する最後の呪いであり、そのとき全人類の3分の1、ユダヤ教徒の4分の3が死滅する」と覚悟しているという。 敬虔なユダヤ教徒は「メシアはイスラエルの理想的な指導者で、そのメシアが出現する為には、世界中のユダヤ教徒の全てがイスラエル国に帰還することが必要である」と考えている。 敬虔なユダヤ教徒は「やがて帰って来るイスラエル10部族がヤコブやモーセの祝福を受けた形で出て来るに違いない」と考えており、現在のユダヤ教徒よりもイスラエル10部族のほうが多くの地上的祝福を約束されていることをよく理解しているという。 敬虔なユダヤ教徒のイスラエル10部族に対する探索は単なるロマンではなく、具体的な作業に入っており、多くのユダヤ人学者たちも一般のユダヤ教徒も興味を持ってイスラエル10部族探索を進めている。 彼らは世界の多くの国々で厳密な民族調査をしており、風俗習慣や言語や性格などの細かい点にまで関心を払って、行方不明のイスラエル10部族の謎を説き明かそうと努力している。